プロフェッショナルカスタムマシン

プロの製作したカスタムマシンは、市販化されたパーツをただ取り付けるだけではない。取り付けたパーツの性能をフルに発揮できるようにセッティングしたり、細かいフィッティングにもこだわっていて、それがひいてはマシンとしての完成度の高さに結び付いているのだ。その実例をここでは紹介する。

カワサキ
Z1 by タバックスエンジニアリング

完成に3年を要した小坂谷光一号は完全ハンドメイドのアルミボディだ

Z1 by タバックスエンジニアリング

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このたびタバックスエンジニアリング・田端 賢代表が逝去されたとの報が入りました。謹んでご冥福をお祈りするとともに、過去掲載記事を紹介いたします。

マシンを手がけたのは、テールカウルからマフラーエンドがのぞく“上方排気”を製作し、我々のド肝を抜いたタバックスエンジニアリング。一見するとオーソドックスなスタイリングで、上方排気ほどのインパクトは感じられないかもしれない。しかし、その車体はノーマルより7度傾いたテールアップデザインになっており、スイングアームからタンクや外装類に至るまで、すべてアルミのワンオフアイテムで固められている。

車体パーツといっても、その役割や大きさ、必要とされる剛性や装着する場所などもさまざま。そこで、使用するアルミもスイングアームには7N01材、ナンバーステーなどの小物は5083材、エンジンマウントのハンガーは17S材…、という具合に使い分けられている。一方、曲面の立体感を表現したり絶対的な強度を必要とする場合は非常に柔らかい生のアルミを用いるが、それは手で叩いて形を整えるうちに鍛造的な強度が備わるという特性を利用している。

構想から完成までに3年もの歳月を費やしながら、作業内容が車体姿勢の変更と手叩きによるパーツの製作だけ、というわけではない。「ステーの仕上がりが車体の完成度を左右する」という田端氏だけあって、ウインカーやヘッドライト、マフラー、オイルクーラーなど、ノーマルステーはいっさい見当たらない。フェンダーの裏側やカバーの内側など、ほとんど見えない部分まで徹底的に作り込まれており、それはまさに芸術品と呼ぶに相応しいでき映えだ。

Z1 by タバックスエンジニアリング

カスタムポイント

Z1 by タバックスエンジニアリング アルミワンオフタンク

内容量およそ18ℓのアルミワンオフタンクは、後端を水平から5㎝あまり高い位置に設定し、テールアップの車体姿勢に合致させた。当然マウント部も作り直し、サイドカバーとの合わせ面にはリブを出している。


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