プロフェッショナルカスタムマシン

プロの製作したカスタムマシンは、市販化されたパーツをただ取り付けるだけではない。取り付けたパーツの性能をフルに発揮できるようにセッティングしたり、細かいフィッティングにもこだわっていて、それがひいてはマシンとしての完成度の高さに結び付いているのだ。その実例をここでは紹介する。

カワサキ
ZEPHYR750 by バグース! モーターサイクル

長年つちかったノウハウを注ぎ込んだコンプリートマシン

ZEPHYR750 by バグース! モーターサイクル

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バグース! モーターサイクルは新旧問わず、さまざまなマシンのカスタム・メンテナンスを手がけているが、もっとも得意とするのがカワサキのゼファーシリーズだ。国内最大級の草レース『テイスト・オブ・ツクバ』に参戦し、そこでつちかったデータなどに基づき、オリジナルパーツや新たなメニューを生み出してきた。

同社が設立されのはまだゼファーシリーズが生産終了になって数年が経過した2011年のこと。まだこのころは程度のいい中古車も多く、空冷Zのように大幅に手を加えず、段階的にカスタムを楽しむことができた。ところがゼファーシリーズの人気は高く、程度のいい中古車は価格が高騰…。またゼファーシリーズでも一気にカスタムするユーザーも増えてきたことから『安心して乗れるゼファー』をキーワードにコンプリートマシンの製作をスタートさせた。それがBRC(Bagus! Restore & Cusutom)だ。

ここで紹介するゼファー750もBRCの1台である。BRCといっても安心して乗れる状態にすることは最低条件としても、それ以上はオーナーの好みしだい。この車両のオーナーはすでにゼファー1100を同社でレーサーに仕立ててもらい、テイスト・オブ・ツクバに参戦している。公道用バイクとしてゼファー750を選び、スポーツ走行を楽しめる仕様をリクエスト。そこで同社はレースでつちかったノウハウを存分にフィードバックしたのである。

エンジンはオーバーホールをかねつつ、耐久性と出力を高めるためにチューニングを実施。排気量を843ccに上げ、ハイカムシャフトの導入やツインプラグ化された。ASウオタニの点火システムで点火時期を最適化しつつ、吸排気系を変更して十分なパワーを引き出した。車体まわりはサーキットでのスポーツ走行を視野に入れつつ3ヶ所に補強を加え、リヤショックのレイダウンマウントも増設。そのうえでパウダーコートで仕上げている。足まわりも前後オーリンズのサスペンションやアクティブとコラボレートしたスイングアームを組み込み『スポーツ』を楽しめる車体構成に。

もちろん前後オーリンズ製サスペンションはポン付けしただけでは、その性能を引き出せない。しっかりとセットアップをすることで『スポーツ』を存分に楽しむことができるようになるのだ。

ベースは中古車だが、外装までしっかりとリフレッシュすることで、新車を上回る美しさも獲得。見てよし、走ってよしの1台に生まれ変わったのである。

ZEPHYR750 by バグース! モーターサイクル


カスタムパーツギャラリー

問い合わせバグース! モーターサイクル
住所神奈川県横浜市都筑区早渕1-25-28-B棟
電話番号045-534-9246
Webサイトhttp://bagus-mc.jp



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