パーツメーカー

日本国内のみならず、世界各国に多数存在するカスタムパーツメーカー。各社はそれぞれの理念に基づき、多様な製品を日々開発している。当コーナーは、そんなパーツメーカーの思いや歴史、舞台裏などに迫る。

ドレミコレクション カスタム車両

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もともとは旧車の輸入販売・レストアショップとしてスタートしたドレミコレクション。1995年の阪神・淡路大震災を契機としてカワサキ旧車のリプロパーツを展開して人気を博し、最近では外装カスタムパーツなどで注目を集めている。旧車カスタムのほか、近年では現行モデルカスタムにも精力的なドレミコレクションを紹介していこう。

阪神・淡路大震災を経験したことでパーツメーカーに転換

ドレミコレクションは同社代表の武 浩氏が1988年11月に創業し、準備期間を経てバイクの輸入や車両を販売するバイクショップとして、岡山県倉敷市でオープンする。起業前に会社員として通関業務に携わっていた武氏は、そこで得た知識で趣味だったレストアベースの旧車などを個人輸入していたという。脱サラ後、一時知り合いの喫茶店を手伝っていた武氏は、輸入したZ1や750SSなどを喫茶店に置いていた。これを見たお客から売ってほしいと言われることが多く、輸入した旧車などの販売を専門的に行なうことにしたのだ。なお、その喫茶店の名前がドレミコレクションであり、この名前が現在のドレミコレクションの由来となっている。

ドレミコレクションは創業時からカワサキの旧車、とくに空冷Z系モデルなどを中心に扱い、レストアやカスタムなどを請け負う。車両の買い付けは北米や欧州で行ない、それを輸入して整備、もしくはレストアして販売していたのだ。空冷Z系モデルは2000年ごろから空前のブームを迎え、多くの日本人バイヤーが海外から買い付けていたそうだが、同社が創業したころは現地で買い付けする日本人を見かけることはほとんどなかったという。また、当時のカスタムは今のようにボルトオンで装着できる社外パーツは少なく、他車の純正流用やアメリカで流通していた社外パーツ、カーカーやUSヨシムラなどを使っていたという。

以前はアフターパーツメーカーというよりはカスタムショップだったドレミコレクション。しかし、旧車をカスタムしていくなかで、必要となる純正部品のなかにはすでに欠品となっているモノも出てくるようになる。車両の買い付けに行った際にアメリカで部品を購入してきたこともあったそうだが、少しずつ欠品の純正部品を自社で製造するようになる。

そして、1995年の阪神・淡路大震災が、同社にとってひとつの転機となる。

取材協力ドレミコレクション
TEL086-456-4004
URLhttp://www.doremi-co.com


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