プライべーターカスタムマシン

自らの愛車を自らの手でカスタムする。その過程には思いもしなかったことが発生するだろうが、それを解決するのも楽しい。そうやって自らの手を動かしてカスタムを楽しんでいる一般ユーザーたちのカスタムマシンをここでは紹介する。なお、ここで紹介するのは基本的に過去の本誌紹介記事を再編集した内容になる。

ホンダ
CB400FOUR by 市根井優憲(東京都)

理想の形のヨンフォアにするため自分の手でコツコツとカスタム!

CB400FOUR by 市根井優憲(東京都)

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初めてのバイクがCB400FOURで、高校生時代からほぼずっと同車に乗り続けているという市根井優憲さん。このマシンは1990年ごろから所有していて、すでに所有していたカスタムパーツを取り付けるところからカスタムは始まった。自分の手で作業するのが大好きで、それは16歳のころから変わりないそうだ。

まずエンジン。現在の仕様はヨシムラφ54㎜ピストンにより458㏄、ヨシムラST-1カムシャフトなどを導入する。全域でのトルクアップと高回転域の伸びを両立した、気持ちのよいエンジンになった。このボアアップ時にキャブレターをノーマルからケーヒンCRφ26㎜に交換。セッティングは雑誌やウェブ上の情報をもとに試行錯誤した末、現在はオールシーズン乗れるセッティングを導き出している。

マフラーはメーカー不明の手曲げタイプ。もとはブラックだったが塗装をすべて落とし、そこからの微妙なサビ具合を楽しんでいる。走った後はCRCを吹き付け、サビすぎないように気を付けている。

CB400FOUR by 市根井優憲(東京都)

ホイールは過去にはビートキャストやタカサゴリムを装着していたこともあったが、今はハヤシキャスト。これは装着当時、市根井さんの周囲にハヤシを付けている人が少なかったから。このホイール交換時、シングルディスクでは心もとなくなった。ましてやボアアップしているマシンだ。そこでヨシモトのキットでダブルディスク化している。マスターシリンダーは純正と似たデザインでダブルディスク用を探し、結果GL1000純正を流用した。

「ダブルディスクになって当然ですが効きはよくなりました。ただし、鳴きます。リヤはステップ選択の都合からワイヤー式ですが、こちらの効きは悪いです」

リヤショックはモンロー。以前装着したパイオリと比べるとモンローは硬めだそうだ。前も硬めなので、ギャップでちょっと跳ねたりもするのがやや難点。

ハンドルはハリケーン0041を少し絞ってカットして使用している。前後のFRP製フェンダーはメーカー不明だが、自分の理想の形がコレなので選んだ。そのため今後も大きく変わることはないと思われる。

不具合が表れたらその都度対処。電装系や経年変化が心配なゴムはできるだけ最新・新品に交換している。今後もずっと乗り続けていくために…。

[カスタムポイント]10代のころから独学でチューニングしてます!

CB400FOUR by 市根井優憲(東京都) カスタムポイント・エンジン

「作業中は10代のころの記憶をたどりながら楽しんでいます。苦労というより悩むのもまた楽しいんです」。その作業とはエンジン。オイル漏れを直そうとチェックしたら2番ピストンのリングが割れていてシリンダーもキズ付いていた。そこで所有していたφ54㎜用シリンダーに交換。さらにヨシムラのピストンやST-1カムシャフトなどを投入し、所有するパーツで組める最強のエンジンとなった。「OHCなのでDOHCエンジンよりずっとイジリやすいですよ」


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