10年目を迎える”鉄馬=アイアンホース”たちの大運動会!
鉄フレームを使った1970〜1990年代のマシンを中心にした草レースの人気が高い。メジャードコロで言えば筑波サーキットで開催される『テイスト・オブ・ツクバ』だ。九州から遠征するライダーもいるほど。ただ『九州でもっと身近に参戦でき草レースを!』との想いから、2014年から熊本県にあるHSR九州を舞台に始まったのが鉄馬(当時はアイアンホースドリームカップ)だ。
カスタムピープルでも第一回のレポートを掲載。2回目以降は編集長の交代により誌面で紹介することはなかったが、姉妹誌のアンダー400やタンデムスタイルでレポートを掲載してきた。今回は休刊前と体制が変わっこと、何より『カスタム好きにはいろいろ刺激が受けられる』イベントであるため、このサイトを通じて紹介したいと思ったしだい。
鉄馬は、回を重ねるごとに九州勢だけでなく、沖縄や他地域から参戦するライダーも増え、2023年で10年目を迎える。従来は9月のシルバーウィークに開催されていたが、2021年5月から『鉄馬フェスティバル』が始まった。鉄馬が国産並列4気筒エンジン勢がメインなのに対し、海外メーカーの単気筒や2気筒マシンが参加できるクラスが中心で(一部鉄馬のクラスも開催)、こちらも盛り上がりを見せている。
2023年は、鉄馬のクラスを含め、全クラスのレースが鉄馬フェスティバルで開催されるようになった。というのも9月は台風シーズンであり、2022年の鉄馬は台風によって中止になった(過去にも台風で延期になったこともある)。9月にレースを楽しめなかったライダーのための救済措置でもあるようだ。
ただクラスが増えたため、これまでのタイムスケジュールでは、全クラスのレースを消化できない。そこで予選は土曜日に実施(参加できないライダーにも救済措置が設けられた)。日曜日は各クラスの練習走行後、決勝という流れになった。ちなみに土曜日は雨模様だったが、日曜日は絶好のレース日和。色とりどりのマシンがコースで熱いバトルを繰り広げた。
なおこのレースは参加するだけでなく、観戦するのも楽しい。加えてフードフェスやアフターパーツメーカーを中心にしたブースが多数出店されるのでいろいろ楽しめるのだ。9月には『鉄馬』が開催されるので、ぜひカスタムバイク好きは、HSR九州に足を運ぶことをオススメしたい。
次回の更新からは、各クラスの特徴の紹介と、鉄馬フェスティバル with βチタニウムのリザルトについて触れていく。レースへの参戦・観戦の参考にしてほしい。