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スズキ・GSX1100Sカタナ、GSX750Sが日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定

スズキはカスタムベースとしても人気が高いGSX1100SカタナとGSX750Sが、特定非営利活動法人日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定されたと11月8日、発表した。

日本自動車殿堂の「歴史遺産車」とは、日本の自動車の歴史にすぐれた足跡を残した名車を選定し、日本自動車殿堂に登録して、永く伝承するものとなる。今回の選定では「 『日本刀』をイメージしてデザインされたスズキGSX1100SカタナとGSX750Sは、欧州市場をはじめ日本でも高く評価され、スズキブランドの確立とシェアの拡大に貢献し、世界の二輪車市場で新しいジャンルを切り拓いた歴史的名車である」という点が評価されている。

GSX1100Sカタナは1980年のケルンショー(ドイツ)に出品し、翌年ほぼそのままのスタイルで輸出モデルとして発売して、高性能なエンジンと日本刀をモチーフとした斬新な外装デザインで注目を集めたモデルだ。その後、全世界で好評を博し、日本では1994年に発売して2000年まで生産されている。カスタムベースとしても人気で、前後17インチまたは18インチ化、油冷エンジン化、はたまたその強烈なイメージゆえに他車への外装スワップなどなど多彩なカスタムが見られ、現在もなおカスタムシーンで人気を博し続けている。

また、そのデザインを踏襲したGSX750Sは1982年に国内で発売されたモデル。俗称としてGSX750Sカタナとも表現されるが、正式名称はGSX750Sだ。高出力・低燃費のエンジンに前後輪ディスクブレーキ、減衰力アジャスタブル方式のリヤサスペンションなどを採用して本格的なロードスポーツモデルとしての道を切り開いている。当時ハンドル高が低いセパレートハンドルが認可されなかった影響でアップライトな通称「耕運機ハンドル」が不評だったが、近年の急激な値上がりまでは安価に入手できたことからカスタムベースとしても人気で、エンジンスワップを含めた大規模カスタムがよく見られたモデルだ。

その後、いわゆるカタナシリーズは650cc、400cc、250ccと幅広く展開し、さらには現行KATANAまで続くブランドとして多くのユーザーを獲得している。

今回の制定にあたり、スズキ・鈴木俊宏社長のコメントも発表されている。

「世界中の「KATANA」ファンのおかげで、スズキの二輪車として初めて「GSX1100S KATANA」、「GSX750S」が「歴史遺産車」に選ばれたこと、大変嬉しく思います。2019年に新世代へと進化した「KATANA」の開発コンセプトは「Forging a New Street Legend(新たなるストリートバイクの伝説を鍛造する)」ですが、これは「GSX1100S KATANA」、「GSX750S」を原点とし、刀鍛冶が鋼を叩いて鍛え上げ、丹念に強靭な刀を作り上げるように「KATANA」を鍛錬して作り上げたことを表現しています。原点から脈々と受け継がれるその思いと共に、これからも「KATANA」を応援していただければ幸いです」

問い合わせスズキお客様相談室
電話番号0120-402-253
WEBサイトhttps://www1.suzuki.co.jp/motor/


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