ヨシムラジャパンは2022年FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦となる鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権(以下、鈴鹿8耐)に参戦することを発表した。2019年以降3年ぶりの開催に、ゼッケン#1のチームとして挑むことになる。
チーム名はEWC参戦チームと同じく「YOSHIMURA SERT Motul」となり、参戦ライダーはザビエル・シメオン選手とシルバン・ギュントーリ選手、渡辺一樹選手の3名体制で、参戦マシンはスズキのGSX-R1000Rだ。
参戦にあたってはヨシムラジャパンからコメントが発表されているので以下で紹介する。
加藤 陽平(ヨシムラ SERT Motul チームディレクター)
「鈴鹿8耐が今年3年振りに開催されることになり、非常にうれしく思っております。また、この場所にヨシムラSERT Motulとして1番ゼッケンを付けて戻れることを誇りに思います。まずはこの鈴鹿8耐を、ザビエル・シメオン選手、シルバン・ギュントーリ選手、そしてチームの開発ライダー兼リザーブライダーとして立ち上げから共に歩んできた渡辺一樹選手を起用し、勝利を目指すことを報告させていただきます。渡辺選手は、EWCの活動としてはなかなか表に出る機会がありませんでしたが、チームの一員として開発サイドで2021年EWC世界耐久選手権のタイトル獲得に大いに貢献しました。今回は鈴鹿のエキスパートとしてタイトル防衛に向けた活躍はもちろん、チームに期待以上のパフォーマンスを魅せてくれると信じています。
新チームになってからつねにトリオとして参戦してきた3人のライダーは、全員が速さと安定性を持っており、鈴鹿での走りも期待を持てますが、今回グレッグ・ブラック選手には彼の持ち味であるリーダーシップを発揮してもらい、ライダーキャプテンとして彼の経験と知識でチームを支えてもらいつつ、コロナ禍での開催を考慮し、いつでもレースに参加できるようにスタンバイし、どのような状況でもチームが磐石な体制で挑めるようなプランにしております。
今年60周年となる鈴鹿サーキットでどのような歴史が残せるか、今からチーム一同大変楽しみにしております。今まで自分が経験してきた鈴鹿8耐参戦とは違う、日仏混成のヨシムラSERT Motulにて全力で表彰台を目指しますので、ご声援宜しくお願いいたします」
ダミアン・ソルニエ(ヨシムラ SERT Motul チームマネージャー)
「今年、3年振りに鈴鹿8耐が世界耐久選手権シリーズに戻り、この歴史あるレースに挑めることをチーム一同非常にうれしく思っております。耐久レースというと、私たちはいつも24時間レースのことを考えがちですが、フランスの我々にとっても鈴鹿8耐は、象徴的な大会であり、歴史的にも非常に重要なレースです。このチームで我々が新たな歴史を刻むことができたらと思い、今から非常に興奮しております。
日本には世界に誇るSUZUKIをはじめ二輪4大メーカーがあり、沢山のレースファンもおりますので、聖地ともいえる鈴鹿でのEWC開催は必要です。そしてヨシムラSERT Motul立ち上げ以来、ヨシムラジャパンにとって初のホームレースとなるこのイベントに、日本人スタッフたちとともに過ごせることは、自分の経験としても非常に有意義になることでしょうし、このような立場で戦えることを誇りに思います。
今シーズン24時間ではない大会は、この鈴鹿8耐だけになります。しかしながら、特有の気候やファクトリー体制のワイルドカード参戦、そして鈴鹿を知り尽くした沢山の日本チームの参戦があり一筋縄ではいかないことでしょう。だからこそ、この第3戦でヨシムラSERT Motulがどのような戦いで、どのようなパフォーマンスを魅せられるか楽しみです」