EICMA2019では車両メーカーだけではなく関連パーツ/ギア系メーカーも出展している。世界的ブレーキメーカーとして我々もよく知るブレンボも出展しており、そこには最新モデルも展示されていた。それが『最新世代のハイエンドスポーツ車用モデル』をうたう『Stylema™ R』だ。
一番のトピックスとしては、操作の安定性がさらに高められており、頻繁な減速を繰り返すサーキットやレースでの制動力をハイレベルで維持できるようになったこと。
機構的にはレース仕様の特殊なピストンが採用されているのも従来モデルとの違い。放射状の通気孔を各ピストンに設けたことでブレーキフルードの温度上昇を抑えて、制動性能の安定化につなげている。またブリッジ中央の通気路とピストンの通気孔との組み合わせにより、ブレーキパッド周辺の気流を増加させ、動作時に取り込まれる空気を活用できるキャリパーになっているとのことだ。
また、本体の軽量化を追求しつつ強度とのバランスを確保。必要とされる外形線を正確に割り出せたことで造形美も生まれている。
外観の特徴として2本の隆起したリブを設けつつ、左右にエッジのある吸気口を上側リブの中央に配置。さらに従来モデルStylema™にはなかった2本の赤いラインが違いを演出している。
日本への導入時期・価格は未定。