パーツメーカー

日本国内のみならず、世界各国に多数存在するカスタムパーツメーカー。各社はそれぞれの理念に基づき、多様な製品を日々開発している。当コーナーは、そんなパーツメーカーの思いや歴史、舞台裏などに迫る。

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リプロ&カスタムパーツメーカーとして躍進

1995年に発生した阪神・淡路大震災で、カワサキをはじめとするメーカーも大きな被害を受ける。この震災を機にドレミコレクションはリプロパーツの製造販売に力を入れていくこととなったと武氏は振り返る。

「阪神淡路大震災でメーカーからの部品の供給がストップしてしまい、レストアやカスタムの作業も止まってしまいました。そこで車両を走らせるのに最低限必要な消耗部品などを自社で作るようにしたのです。しかし、部品を作るとなると数をそれなりに作らなければいけないため、リプロパーツの販売にも力を入れるようになったのです。当初は消耗部品が中心でしたが、外装やマフラーへと部品を増やしていきました」

2000年ごろから空冷Z系モデルのカスタムやレストアが人気となり、ドレミコレクションがリリースしたリプロパーツが重宝されることとなり、ドレミコレクションはアフターパーツメーカーとして広く認知されるようになる。

豊富なラインナップを誇るドレミコレクション製リブロパーツ

ドレミコレクションはあるこだわりを持ってリプロパーツを製造している。それは純正部品を上回るクオリティーであること、と武氏は話す。「カワサキ純正部品のリプロパーツを作るのであれば、リプロパーツが原因で故障することは避けなければなりません。カワサキに迷惑をかけるわけにはいかないからです」

テールランプ

ドレミコレクション テールランプ
テールランプは純正同形状のモノから、クリアレンズを採用したモノ、そして最近ではLEDを使ったモノをラインナップし、さまざまなニーズに対応。写真はZ1000R用スモークテールランプだ

ウインカー

ドレミコレクション ウインカー
大柄なウインカー形状が特徴の純正ウインカーも各車種用がラインナップされているが、当時流行したショートステーなども用意されている。写真はZ1000MkⅡ用ウインカー(フロントW球とリヤシングル球)だ

シート

ポイントカバー

ミラー

グリップ

ドレミコレクション グリップ
ハンドルグリップは純正同形状もあるが、写真のようなセパレートハンドル用の貫通タイプのグリップのほか、当時の雰囲気をかもし出す生ゴムタイプや六角タイプなどもラインナップされる

フォークカバーエンブレム

ドレミコレクション フォークカバーエンブレム
Zスタイルには欠かせないフォークカバーエンブレム。こちらはZ900RS用となり”DOHC”のほか、”Kawasaki”や大文字の”KAWASAKI”、”DOREMI”もラインナップされている。カラーはブラックとメッキの2色がある

レストアの経験から生まれたパーツ

レストアで使用されるドレミコレクションのリプロパーツは純正の形状を再現しているが、単に形を再現しているだけでなく、素材や形状を見直し、弱い部分は補強し、カスタムで使用される場合は利便性なども追求している。ドレミコレクションのこだわりの部分だ。

アフターパーツは70~80年代当時風をねらう

ドレミコレクションからはカスタムパーツが数多くラインナップされている。その特徴は派手すぎないこと。最近では空冷Z系モデルなどの旧車でも70年代、80年代当時風のカスタムなどがじわじわと人気となってきており、ドレミコレクションは当時風のカスタムパーツをリリースしている。

ホイール

ドレミコレクション ホイール
80年代のレースシーンで隆盛を極めたモーリスマグを2018年春から数量限定で販売している。18インチキャストホイールで、フロント2.75、リヤ4.50となっている

マフラー

ドレミコレクション マフラー
Z900RS用では集合マフラーのほか、空冷Z系モデルのイメージに欠かせない4本出しマフラーもリリースしており、写真はブラックのスチール製で、サーキットモデルとなる

ステップ

ドレミコレクション ステップ
こちらはZ900RS用のライディングステップで、Z900RSに合わせて現代的なデザインを採用しているのが特徴となる。ベアリングを採用して操作性やホールド性にすぐれる

ガソリンタンク

ドレミコレクション ガソリンタンク
こちらはW650/400でW1S風のカスタムが楽しめるW1Sタイプの赤/メッキタンクで、タンクキャップやニーパッド、専用取り付けステー付き。なお、受注生産となっている
取材協力ドレミコレクション
TEL086-456-4004
URLhttp://www.doremi-co.com


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